鬼滅の刃の煉獄さんの扱いが簡潔すぎる件

はじめに

「心を燃やせ」

鬼滅の刃好きであれば、このワードにピンとくる方は多いのではないでしょうか?
この言葉は鬼殺隊の中でも特に際立った強さを誇っていた炎柱・煉獄杏寿郎の台詞です。
無限列車で下弦の壱の鬼を倒したものの、突然上弦の参の鬼に奇襲をかけられて惜しくも命を落としてしまった煉獄。
その煉獄が炭治郎に告げた最期の台詞、一体どんな意味が込められていたのでしょうか。

今回はそんな煉獄杏寿郎にスポットライトを当ててみたいと思います!

煉獄杏寿郎とは一体どんな人物なのか?

まず、煉獄杏寿郎とは一体どんな人物なのでしょうか。

煉獄と言えば特徴的な太い眉に、目力が強そうな瞳が特徴的。
その風貌は先祖代々全く同じで、父や弟ともそっくりな見た目をしていることからも煉獄家の血筋の強さをその見た目が象徴しています。

性格的には実に明るく、ハッキリとした口調で物事を喋る人物です。
初めて炭治郎と禰豆子に会った時も、隊律違反を犯す人物は鬼もろとも即斬首!と即答したことからもお分かり頂けるのではないでしょうか。
ルールや規範にのっとり、真っ直ぐ生きる人物という点では比較的常識人と言えるでしょう。
その方法は少々過激かもしれませんが、他の柱も何人も同じ判断を下しているので鬼殺隊の中では当然の判断だったのかもしれません。

そんな煉獄の生家は代々炎柱として炎の呼吸を伝承してきた由緒正しいエリート一族でした。
彼の父も先代の炎柱として活躍していた過去があり、その強さはまさに血筋。
鬼を滅殺ために生まれてきたと言っても過言ではないかもしれません。
年の離れた弟の千寿郎と一緒に、自身も父の跡を継いで炎柱となる日を夢見て日々鍛錬に励んできたのです。

ところが、煉獄は決して恵まれた環境下で生きてきたわけではありませんでした。
何故なら煉獄と千寿郎に炎の呼吸の指導をしてきた父が、ある日突然剣を置き、酒に溺れた生活を送るようになってしまったのです。
ちょうど同時期に実母も亡くし、普通の人なら悲しみに暮れて戦うことを放棄しそうな状況の中、煉獄は先祖代々伝わる炎の呼吸の指南書を読み込み、腐ることなくたった1人で鍛錬を続けました。
そしてとうとう自分自身の力で柱まで登りつめたのです。

そんな強さを持った煉獄は、後輩たちの面倒も良く見ていました。
筋が良さそうな隊士を見ると、「俺の継子にしてやろう」と声をかけ、稽古に励みます。
あまりの厳しさに逃げ出す隊士がほとんどだったそうですが、中でも現恋柱である甘露寺蜜璃は元々は煉獄の継子。
人を指導し、鍛え上げる腕も相当なものですね。

強さと優しさを兼ね備え、鬼を滅殺という目的に真っ直ぐに挑む。
それが炎柱・煉獄杏寿郎という人物なのです。

無限列車での任務

炎柱として確かな腕を持った煉獄は、とある任務を任されます。
それは短期間の間に40人以上が行方不明となっていて、送り込んだ鬼殺隊も全員消息を絶ったという列車を調べること。
その任務には後輩である炭治郎や善逸、伊之助も参加していました。
炭治郎たちと合流した煉獄は、いつ鬼が出てくるか分からないから警戒するよう声をかけますが、実は既に鬼の手中に落ちていました。
列車全体が鬼化し始めており、煉獄たちは夢の中へと引きずり込まれていたのです。

炭治郎の機転のおかげでようやく目を覚ました煉獄は、炭治郎たちに的確な指示を出して鬼討伐に一役買いました。
ボロボロになりながらも鬼を倒した炭治郎に止血の方法を教え、それをやって見せた炭治郎を笑顔で褒めます。
これで終わったと誰もが思ったその時、そこに突然姿を現したのは上弦の参・猗窩座(あかざ)でした。
煉獄は炭治郎に殴り掛かった猗窩座に誰よりも早く反応し、炭治郎に手出しさせるのを止め、再び臨戦態勢へとなるのです。

猗窩座との戦い

上弦の参である猗窩座は圧倒的な強さを持っており、その場の空気は一気に張り詰めたものになりました。
しかし、猗窩座が煉獄に「鬼にならないか?」と迫り、炭治郎のことを「弱者」だと言い放った時も煉獄は少しも揺らぎません。
それどころか、「この少年は弱くない。侮辱するな」と庇ってみせたのです。
──如何なる理由があろうとも、俺は鬼にならない。
そう言って剣を抜いた煉獄は、猗窩座と戦い死闘を尽くしたものの、とうとう敗れてしまうのでした…。

最期の言葉

自分の命が終わることを悟った煉獄は、炭治郎を傍に呼びました。
最後に少し話をしようと言い、炭治郎を目の前に座らせる煉獄。
そして煉獄は炭治郎にいくつかの「遺言」を残しました。

炭治郎が気にしていた「日の呼吸」に関する情報。
父と、それから弟の千寿郎への言葉。
そして炭治郎と禰豆子を、鬼殺隊員として認めると口にしたのです。

無限列車で禰豆子が人を守るのを見て、誰が何と言おうと禰豆子は鬼殺隊の一員だと言う煉獄。
そして炭治郎に、胸を張って生きろと告げます。
己の弱さや不甲斐なさに打ちのめされたとしても、心を燃やせ。前を向け。
柱である自分が後輩の盾となることは当然なのだからと、自分が死んでいくことが炭治郎たちの枷にならないように最期の言葉を遺したのでした。

強くて優しい煉獄の言葉は、炭治郎たちの胸に深く突き刺さります。
その後、彼のこの言葉を胸に刻み、炭治郎たちは強く成長していくこととなるのです。
わずか20歳の若さでこの世を去った煉獄杏寿郎。
彼の手によってたくさんの人物が救われ、そして彼が最期に残した言葉が炭治郎たちを強く成長させるきっかけとなったのでした。

煉獄が最後に伝えたかったこととは?

こうしてこの世を去った煉獄でしたが、彼はどうして「心を燃やせ」という言葉を遺したのでしょうか?
もちろん炭治郎たちに強く生きてほしい、これからも鬼たちを倒していってほしいという願いも込められていたと思います。
しかし、かつて母が亡くなる際に自分に遺した言葉の影響もあったのではないでしょうか?

病床に伏していた母は、ある日幼い杏寿郎に「自分が人よりも強く生まれた意味が分かりますか」と尋ねました。
その意味が分からなかった杏寿郎が素直に分かりませんと答えると、母は「弱き人を助けるためです」と答えるのです。

弱き人を助けることは強く生まれた者の責務。
そう言って杏寿郎を強く抱きしめ、強く優しい子の母になれて幸せでしたと涙を流す母。
その瞬間、杏寿郎の心には「使命」という名の炎が宿ったのではないでしょうか。

それから母がくれた言葉を胸に、必死に己を高めて柱になった煉獄。
その間、ずっと心に炎を宿して生きてきました。
ある時は心の拠り所に、またある時は鬼を滅殺する起爆剤に。
そうやって心を燃やし続けてきた煉獄が、次にこの使命を託せると思ったのが炭治郎だったのかもしれません。
正式な継子にはなれませんでしたが、ある意味では炭治郎もまた、煉獄の意志を継いだ存在になったのかもしれませんね。

終わりに

煉獄が残した最期の言葉、「心を燃やせ」。
これは炭治郎にとって道しるべ的な言葉となりました。
強く優しい煉獄が、命を賭けて守った存在である炭治郎。
煉獄亡き後、炭治郎はこの言葉を胸に強く成長していくこととなったのです。
心を燃やせ。前を向け。
その言葉に強く背を押されながら。

間もなく公開される鬼滅の刃の映画は、そんな煉獄の生き様がたっぷり見られる内容となっています。
煉獄ファンにはたまらないこの無限列車編、公開が待ち遠しくてたまりません!